腕時計

 携帯電話を持ち歩くようになってから、腕時計をしなくなった。汗かきなので、腕時計が接する部分がすぐ汗でびしょびしょになる。特に夏はただでさえ暑いのに不快指数がさらにアップする。というわけで、携帯電話が時計代わりになって久しい。今使っている機種は、しばらく放置すると全表示が消える仕様なので(消さないようにも出来るが、バッテリーがあっという間になくなる)、何かボタンを押さないと時間がわからないという不便はあったが、腕時計をする不快感よりはいいと思っていた。
 そんな不便はあるものの、プライベートの時間は携帯電話を見れば済んでいた。では、携帯電話の持ち込みを禁止されている勤務先ではどうしているかというと、ポケットに入れている手帳にバンドを取り去ったデジタル時計を貼り付けておき、見たいときにちょっと引っ張り出して見る、ということをしていた。
 だがそういう行為も、手帳に貼り付けられている時計自体も、我ながらかっこいいものではないという自覚はあった。その時計がしばしば落下するようになり、ちゃんと貼り直すのも面倒になったとき、なぜかまた腕時計をしようという気になったのである。
 今持っている時計は、アメリカ出張の時にモールで$120で買った、リーボックのマークが付いた正体不明の時計。クロノタイプの文字盤は今でも嫌いじゃないが、ケースは今ひとつかも。引き出しの奥から引っ張り出してみたら、当然ながら電池が切れていた。裏蓋を開けてみると、電池はSR920SWだった。もちろん自宅に在庫などないので(SR626ならある)ダイソーへ走り、互換電池を買ってきた。バンドもだいぶ傷んでいるが、万能ボンドで修繕した。
 早速翌日から使い始めたが、革バンドは着脱しにくい。そこで、着脱が楽なバンドに交換することにした。福田屋やベルモールの時計コーナーで探したがいいのがないので、ネットで検索。まあまあ妥当なものを見つけたので購入して取り付けた。時計をつけてのデスクワークにはまだ慣れないところもあるが、時計の着脱は楽になったし、腕に目をやれば時間がすぐにわかるというのはやはり便利だ。
 これで所定の目的は達成したので、そのまま日常生活に戻ればよかったのだが、バンドを探す過程で時計本体も否応なく目に入るわけですよ。何となく変わった時計を見つけて、高くもないのでちょっと買ってみようと思ってしまったのが運の尽き。それ以降、時計関係のウェブサイトばかり見るようになってしまった。
 おかげで、これまで嫌悪感すら抱いていた有名ブランドがおいでおいでするのを拒みきれなくなってしまった。だが、そうは言っても価格が高い。ここまで高い理由がわからない。まあ、本当はおぼろげにわかるんだが、自分はそういうのを(今は)受け入れられないので、有名ブランド(の本物)には手を出さないだろう。一方、ばちもんに手を出すことは考えた。業者のウェブサイトでぽちる直前まで行ったけど、何とか踏みとどまった。
 そんな矢先、会社の人が中国へ旅行へ行くというのを聞いた。中国といえば複製のメッカである。そこで、もし見つかったらという前提で複製品を買ってきてくれと頼んでしまった。その後インターネットでいろいろ調べると、複製品にまつわるトラブルがいくらでも見つかったので、会社の人が現地で見つけられない方がいいかな、と思い始めている。
 そうこうしているうちに国産の安い時計にはいくつか手を出してしまって、いつものようにとほほを味わっているけど、これで熱が冷めることを祈りたい。

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